ドル円のチャートポイントとして、101円台と96円台を指摘してきましたが、本日午前中に95円台まで下げる場面が見られました。 これは、JPモルガン・チェースによるベアー・スターンズの(破格の)買収とFRBによる公定歩合の緊急引き下げ(但し25ベーシス)を受けて、金融機関に対する不安が一気に拡大した事によるものと思われます。 株の方も、日経平均は12,000円を大きく割ってしまいました。
今週は18日にFOMCがあり、既に100ベーシス(1.0%)の利下げをマーケットは織り込んでいるようで、それ以上のものがないと現状の傾向に歯止めがかからないかもしれません。 また、マーケットは政策的対応を期待しており、米国政府が何らかの対応をしないとダメかもしれません。
ドル円の次のチャートポイントは、1995年4月に付けた79.75円までなく真空地帯となっており、急落の可能性も否定できない状況になってきました。
今日の日本経済新聞によると、外貨預金口座を開設して預金をされる方が急増しているそうです。 また、FX(外国為替証拠金取引)の口座を開設される方も急増しているそうです。 これらの行動は、かなり円高が進んできた事から「預金(又は買い)のし時」だと思われているのでしょう。 しかしながら、なかなか先は見えない状況です。
以前から書いている通り、残念ながら今は買い(預け)時ではないと考えます。 大底で入るのはプロでも難しいものです。 ましてや、下落トレンドの途中で底を確認せずに入るのは素人には無理な話です。 そこ入りを確認してから動いても、決して遅くはありません。 相場の格言にも「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉があります。 口座開設はしておいても構わないと思いますが、資金投入は待つべきだと思います。
ここのブログを読んで下さっている方々は大丈夫だとは思いますが、無理をしないで楽しい投資を心がけましょう。