先日のエントリで、FOMCで100ベーシス(1.0%)の利下げをマーケットは織り込んでいるので、それ以下だと失望売りが出るのではないかと書きましたが、実際には失望売りどころか買いが入りました。 チョット、読みが外れたようです。
理由は、当日の朝(NY時間)に発表になったリーマン・ブラザーズとゴールドマン・サックスの決算内容が、意外にも市場予想よりも良かった事から金融不安が若干和らいだ事が挙げられると思います。 そのため、NY市場の株価は急上昇し、外為市場ではドル買いも進みました。
そんな中での75ベーシス(0.75%)の利下げはマーケット的には折り込み済みだったものの、好感されたというのが実態ではないでしょうか。 ただ、金融不安自体は若干和らいだだけであって、依然として燻っているのも事実です。 また、来月には銀行系の決算発表があり、実際にはこちらの方が心配であるとの見方も多いようです。
そういった意味で、当面は安心できる状況ではない事は確かだと思います。 最終的には、公的資金の導入が不可欠であると考えますので、ブッシュ大統領がいつ決断するのかにかかっているのではないでしょうか。 既にFRBの手札は限られてきています。 今回の利下げ効果も、来週いっぱい持てばラッキーというレベルであるのは間違いのないところでしょう。
今後もマーケットの状況からは目が離せません。