本日、札幌で東京金融取引所主催のFXセミナーがあったので、行ってきました。 講師は、マット今井こと今井雅人さんで、テーマは「今後の為替展望と投資戦略」というものでした。 ちなみに、今井さんが前回札幌で講演を行ったのは昨年の9月だそうで、破綻したエフエックス札幌主催のセミナーだったそうなので、あんまり良い印象がないとか...(セミナーの後、1ヶ月で破綻したんですよね) しかも、調べたら今回と会場も一緒だった(苦笑)
さて、今回のセミナー、スタッフは皆さん東京から来られたようで、司会進行は元ラジオNIKKEIアナウンサーの佐中由紀さんでした。 佐中由紀さんと言えば、ストックボイスのキャスター鈴木ともみさんと一緒に「こんなもんさ音頭」を出している(と言っても市販されていないみたい)ので、そっち(お笑い系)の印象が強いのですが、れっきとした経済キャスターですね。
ちょっと横道へ逸れてしまいましたが、今井さんの講演内容を箇条書きにしてみたいと思います。
- 2008年は2007年の影響が実体経済に現れてくる
年前半は金融市場の混乱があり、その後、米国経済の低迷から世界経済全体の低迷に広がる - 2008年は1997-98年と2001-02年の複合型となる
1997-98年のアジア通貨危機→ロシア金融危機の時は金融市場の混乱のみ
2001-02年のITバブル崩壊→9.11テロの時は米国経済の低迷のみ
2007-08年は双方を合わせた複合型不況となる - 金融システムの混乱は先が見えつつある
流動性の機器に関しては各国中央銀行が資金供給で解決
金融機関の資本毀損は半ばまで解決して、残りは20超億円程度
モノライン問題に関しては、今後1ヶ月程度で先が見えてくる - 過去の動きから推測できる事として...
米国の金利はまだまだ下がる(1〜2%程度まで低下する)
米国の株式は低迷を続ける(反転上昇には時間がかかる)
為替は基本的にドル下落だが、対円では下がらない。クロス円は円安傾向 - 各通貨動向として以下のように言われていた
USD/JPY...103円を底にしたボックス相場
EUR/JPY...160円くらいまでは戻りそう
GBP/JPY...220円くらいまでは戻りそう
CHF/JPY...現状レベルのボックス相場
AUD/JPY...今井期待の通貨ペア。円安傾向が続く
NZD/JPY...90円くらいまでは戻りそう
CAD/JPY...ボックス相場で円安期待は薄い
簡単に纏めると、概ねこんな感じの事を仰っていました。 基本的に米ドル売り(円買い)相場であると強く主張されている松田哲氏とは、多少印象が違う感じを受けましたが、良く整理すると米ドルが弱いという見方では一致している感じがしました。 今井氏も松田氏も、以前は為替ディーラーであったので表現の差こそあれ、言っている内容としては同じという事でしょう。
私自身も米ドルが弱いというのは感覚的に判るのですが、手がけていないせいもあって何とも言えません。 ただ、今の所はボックス圏に入っているという点では、下に離れるか・上に抜けるかについては何とも言いがたいものがあります。 何となく、下に離れて100円くらいまでは円高に進行しそうな気もしなくはないのですが...
さて、最後に今井氏が言っていた印象的な言葉を書いておきます。 このブログを御覧の皆さんにとっても重要な言葉になると思います。 それは「大きく負けるような事があってはならない。 何故なら負けを取り戻すのは非常に難しい事だから...」
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