オマハの賢人とは、フォーブス誌の世界長者番付で二位の投資家「ウォーレン・バフェット」の事なのですが、彼の名前が出てくると事態は解決に向かうのかもしれないという話です。
先週くらいに既に第一報は出ていたのですが、バフェット氏がサブプライム関連で痛手を受けているモノラインの救済に資金を投入するということです。 実際には、地方債のうちで最大8,000億ドル分の再保証を行うというものなので、救済とは少々異なるものなのですが… 取り敢えず、このニュースが流れた昨晩のNY市場は株価が上昇をしたのですが、現実にはバフェット氏の提案は拒否される可能性が高いと推測します。 また、一番問題になっている証券化商品に関しては手を付けないというものですので、これ自体でサブプライムローン関連(モノライン問題)が解決に向かうとは思えません。
しかしながら、実は10年前のLTCM(ロングタームキャピタル)破綻問題の時にもバフェット氏は救済提案をして、結局拒否されたという経緯があるんですよね。 で、その時は、バフェット氏の提案が拒否されて間もなく、FRB(連邦準備制度理事会)が処理を主導して、欧米の大手銀行や証券会社が資金を供給して事態の沈静化を図っているんですよね。
今回も、欧米の大手銀行の間で資金を出し合ってモノライン救済の話が出かかったところでのバフェット氏の登場ですから、LTCM破綻問題と同じ末路を辿るとすれば、サブプライムローン関連問題は収束に向かう可能性も出てきたと考えられるのではないでしょうか。
しかも、同日に米国の大手金融機関が「滞納者宅差し押さえの一時停止を柱とする借りて保護策」を発表しています。 これは、サブプライムローンのみならず全ての住宅ローンの借り手を対象にして、返済が90日以上滞っている人に対する差し押さえ手続きを最大で30日間猶予するというものです。 この間に、返済計画の見直しを行うのだそうで、これによって、サブプライムローン問題の根本部分に関しても解決に向かう可能性が出てきました。
世界に広がっている信用不安問題(信用収縮)が、収束に向かえば事態は急速に解決へ向かう可能性が出てきました。 もちろん、これは現状においては楽観シナリオになるのですが、多くのアナリストの悲観シナリオへ向かう事は無くなりそうです。 通常シナリオ通りに進めば、今年の夏までには底を迎えて後半は上昇相場になるそうですから、多少期待は出来そうになってきました。
現状はそういった状況ですので、多少の下落で狼狽をする事の無いように気をつけましょう。 以前から書いていますが、狼狽売りこそが一番「やってはいけない」事ですから、冷静に対応する事に徹しましょう。