先ほど、ブッシュ米大統領の演説があり、アメリカのGDPの約1%にあたる1,400億ドルの財政処置を行う事が発表されましたが、ウォールストリートは残念ながら好感せず、株価は急速に下落しています。 日本時間の昨日昼頃に報道されたときは、東京市場では好感されて買いが入り日経平均は急上昇しました。 その後の欧州市場でもプラス圏での推移でしたが、残念ながらウォールストリートでは支持されなかった模様です。
もう一つ、日本時間の昨日午後に流れた噂としてFRBによる緊急利下げの情報がありましたが、これは今の所発表されていません。 ただ、50ベーシス(0.5%)の利下げは既にマーケット的には織り込み済みという事もあり、サプライズにならない可能性が高いです。
現在のところ、DOWは-87ドル近辺、NASDAQは-9ポイント近辺と言うところですが、CMEの日経225先物が13,450円まで下落しており、週明けの東京市場は波乱が予想されます。 いずれにしても、FRBによるサプライズがないと、このまま下落基調で推移しそうです。
追記(15:00):
その後、株価は持ち直す場面もあったようですが、残念ながらFRBによるサプライズはなかったようで、失望だけが広がりDOWは59.91ドル安、NASDAQは6.88ポイント安で引けています。
その様な状況ですので、今後も一層の株価下落や投資信託の基準価額の下落が想定されます。 今後のスケジュールとしては、今月末(29〜30日)のFOMC(連邦公開市場委員会)が開催されますので、ここでの利下げ幅が焦点になる事でしょう。 市場は既に50ベーシス(0.5%)の利下げを織り込んでいる事から、75ベーシス(0.75%)以上の利下げがないと、今回のように失望売りが出る恐れがあり、今月中には下げ止まらない可能性も出てきます。