比較的古参のFX業者に関して、証券取引等監視委員会は多数の法令違反行為があったとして「内閣総理大臣及び金融庁長官に対して、金融庁設置法第20条第1項の規定に基づき、行政処分及びその他の適切な措置を講ずるよう勧告した。」そうである。
ここでは業者の名前を敢えて掲げないが、多数のFX系ブログで宣伝されてきた有名どころのFX業者である。 顧客の資金を分別管理していないという話もあり、非常に危険な状況にあることは間違いのないところだ。 以前も書いたと思うが、このような事態になった場合には、ポジションを即座に決済して全ての資金を出金することが望ましい。
基本的に分別管理されていないFX業者が破綻した場合には、顧客の資金が戻ってくることは希であり、多くの場合は他の債権者の手に渡ってしまうのがオチである。 自分の資金は自分で守るしかないのが現状であり、そうなると一刻も早い出金こそが重要になってくるだろう。
さて、古参組のFX業者が多数の法令違反行為を行っていたということは、他の業者も大丈夫なのかという懸念が出てくる。 今の所は、それを知る術はなく、業者の選択方法としては上場企業(もしくは、その関連会社)、あるいは短資会社系(銀行間融資を仲介する業者)を選択するというしかないだろう。 それとて万全ではないが、立て続けにFX専業の会社が金融庁からの行政処分を受けたりする状況では、打てる手は限られてくる。
とにかく、証券取引等監視委員会からの勧告が出たり、金融庁からの行政処分が出たりしたら、一刻も早く出金して自分の資金を守るしかないと言うことだけは忘れないようにしたい。