たまたま、週刊ダイヤモンドの昨年10月20日号を改めて読んでいたら、銀行に魂を売った著名ファイナンシャルプランナーさんの話が掲載されていた。 もちろん、ファイナンシャルプランナーさんの名前も伏せられているし、銀行の名前も伏せられているのだが、三大メガバンクの広告に出て、言ってはならないウソを言ってしまったらしいのである。 件の広告は見ていない(と言うか興味がなかっただけかもしれない)のだが、チョコチョコとウソを並べ立てて顧客を誘導するような広告だったらしい。
まぁ、自分は著名でもなんでもない、なりたてのファイナンシャルプランナーなので、そんな魂を売りたくなるような美味しい話なんて欠片も来ないのであるが、もし来たとしても絶対に魂は売らない。 自分にウソをついてまで、お客さんを騙すようなことを書いて利益を誘導するなんてことは、ファイナンシャルプランナーとしてという以前に、人としてやってはいけないことだと思っているからである。
確かに著名になれば、出版の依頼とか雑誌原稿の依頼とか多数来るのだろう。 そんなのを良く目にするが、全てではないものの「これ、違うんじゃないの?」というようなことを平気で書かれるファイナンシャルプランナーさんは、残念なことに少なくない。 以前も書いたが、基本的に自分では何もしていないから机上の空論を並べ立てるという人もいるであろうし、今回のように魂を売ってしまった人もいるであろう。
あと、危険なのはファイナンシャルプランナーではなくファイナンシャルアドバイザーとか評論家を名乗る人たちである。 彼等はファイナンシャルプランナーの資格を持っていないために、ファイナンシャルプランナーを名乗ることが出来ず、アドバイザーだとか評論家だとかを名乗っているのだが、知識レベルが必ずしも十分でないらしくて、怪しいファイナンシャルプランナー以上に怪しい存在だったりする。
皆さんも勉強をして、本物と偽物を見分けて、騙されないようにしないといけない時代が来てしまったと言うことなのだろう。 残念なことですが、それが現状だと言っても良いでしょう。 有名だとか無名だとかに囚われず、本物の回答をしてくれるファイナンシャルプランナーを見つけ出す。 そんなことをしなければならない時代になってしまったのは、本当に残念な話だと思う。
安心して相談して貰える、そんなファイナンシャルプランナーになりたいと、日々精進をしているのですが、お金の世界は奥が深くて、勉強に終わりはないのだと実感させられているところです。