昨年末からの円高・株安が止まらない状況です。 一旦は、歯止めがかかったのかな?と思ったのですが、未だにサブプライムローン問題やモノライン問題の悪材料が噴出している状況です。 米国株も下値支持線を割りそうな勢いですし、日本株も1月22日の昨年来安値を割りそうな勢いです。 ドル円に関しては、今の所102円台で耐えていますが、いつ101円の支持線を割るかが注目点となっています。
そんな状況ですので、買いからはいる人たち(買い方)にとっては大変厳しい状況ではないかと思います。 自分の場合は、基本は買い方なのですが、状況に応じて売り方に転向することが可能(かなり勉強して売りで入っても利益を上げられるようになってきた)ですので、まだ何とか耐えている状況ですが... そういった意味で厳しいのは投資信託でしょう。
投資信託は基本的に買い方ですので、株価が上昇しないことには基準価額も上昇しません。 現状では、米国の各問題が解決に向かわない以上、下げ止まったという判断は出来ないところです。 下げ止まりの判断が出来れば絶好の買場となるのですが、現段階では買い向かうことは非常に難しいところです。
また、日本の上場企業の場合3月決算の会社が多く、また日本独特の体制として株の持ち合いをやっている関係から、このまま下落が続くと企業の決算にも影響が出てきてしまいます。 3月末の決算は5月くらいに発表になるのですが、その時に利益が減っていると失望売りを浴びてしまうことになり、再び株価は下落するかもしれません。 ある意味、悪循環の状況になりつつあります。
既に米国はリセッション状態にあるとする人たちが出てきています。 そうなると、FRBによる金利政策だけでは解決するのは難しくなり、財政的な支援も必要になってきます。 ただ、基本的に共和党政権は小さな政府を目指すとのことですので、財政出動を期待するのは難しいと見ることも出来まして、そうなると悲観的なシナリオを描かざるを得ない状況ではないかとも思っています。
今暫くは、このような状況が続きそうですので、資産の運用を新たに考えられる際には世界の経済状況を充分調べた上で行われることを推奨いたします。 まぁ、当面は短期の定期預金で運用するのが良いのではないかと思っています。(基本的に金利上昇局面ですので、長期の定期預金は不利になります) いずれにしても、投資信託を含む投資商品に資金を廻すのは(元本保証がある場合は別として)、底打ちを確認してからでも遅くはないと思っています。