昨晩から急速に円高が進行しています。 通常、東京時間にはいると落ち着くのですが、今日は止まることなく進行していまして、午前11時現在でUSD/JPYは104円台半ばでの取引となっています。 昨日に比べて2円ほど円高に進行しています。
今日の日経新聞によると、米ドル金利の低下からドルキャリー取引(低金利通貨を売り、高金利通貨を買って、金利差で利益を上げる)が進行しているのではないかと言うことです。 半年前までは円キャリー取引が話題になっていましたが、米国のFFレートの急速な低下から高金利通貨との金利差が大きくなってきており、ドルキャリー取引で利益を上げることが出来るようになってきたようです。
アナリストの予想では102円台半ばまで円高が進行するのではないかとの読みもあるようですが、いずれにしても当面は注視が必要です。 特に米ドルの金利が低下しているために円の金利との金利差が急速に縮小し、円安にはなかなか進みにくい環境になってきています。 FX(外国為替証拠金取引)を行っている方は注意が必要だと思います。
ちなみに、米国経済が回復基調になった場合は、日本と異なり一気に金利を上げてくる可能性が高いので、再び、日米金利差が開く可能性がありますが、日本も基本的には金利上昇局面であると言うことを意識しておく必要があるでしょう。
いずれにしても、基調としてはドル安円高基調であることに代わりはなく、海外モノへの投資に関しては為替リスクを意識する必要があります。