自社でサーバー(ハードウェア)を持っている会社も数多くありますが、敢えて持たない事のメリットを挙げてみたいと思います。
まず第一に、コストの低減になります。 サーバーのハードウェアを購入して、システムを構築して貰い、運用保守までお任せにすると、初期費用としては最低でも100万円程度かかります。 ハードウェアは安価なものでも50万円近くしますし、初期設定費用は安くても50万円は取られます。 また、運用保守費としては平日営業時間内対応だとしても、年間で100万円近く掛かります。 もちろん、運用保守費に関してはサーバー台数が増えれば増えるほど、1台あたりの単価を下げる事は可能になりますが、それでも非常に高額であるのには変わりありません。
仮想専用サーバーを使用すると、あたかも自前のハードウェアをデータセンターに設置しているように扱え、初期費用としては当事務所の場合で16万円弱(サーバー会社へ5千円程度+初期設定費用15万円)で済みます。 また、運用保守費としては年間で38万円弱(サーバー利用料13万円強+運用保守費24万円)となります。 5年間(サーバーの減価償却期間)のコストで比較すると、自社で持った場合には600万円弱かかりますが、仮想専用サーバーを利用すると200万円弱となります。 もちろん、減価償却費も掛かりませんので、財務的にも負担が軽くなります。
第二に、ハードウェアのバージョンアップが容易になります。 自社で持った場合には基本的に減価償却期間中は使用を続けなければなりませんが、仮想専用サーバーの場合にはより良いサービスへ変更していく事が出来ます。 概ね、2〜3年で、費用対効果の高いサービスが提供されるようですので、5年間というスパンで考えると一度から二度は機能をアップさせるチャンスが訪れる事になります。 5年前のサーバー機器を思い起こすと判ると思いますが、現在では性能的に見劣りするものになっていると思います。
第三に、外部へサービスを提供(ウェブサイトとかの設置)する場合には回線周りも強化しなければなりませんが、仮想専用サーバーの場合はデータセンター内に設置されているので、原則として何も考える必要がありません。 もちろん、物理的には複数ユーザーで共用しているので、他のユーザーが非常に負荷のかかる事を行えば影響は受けますが、相手がアダルト系でもない限りは心配するほどのものではありません。 当事務所でオススメしているサービスではアダルト系サイトの構築は規約上禁止されていますので安心です。
第四に、安定性の向上が容易です。 自社内にハードウェアを設置する場合には停電などの障害への対応や、地震や火災などの災害への対応が必要になります。 ハードウェアをデータセンターに設置する場合にも、停電への最低限の対応は考慮しておかなくてはなりません。 仮想専用サーバーは、それらの対応を一切考える必要がありません。 それらの対応も含めての料金ですので、費用的にも負担は軽いですし、設備的にも負担を強いられる事がありません。
それらをトータルで考えると、情報システム関連に数千万円規模の予算をかけられない中小企業や個人事業主の方には、仮想専用サーバーは非常にオススメできる商品だと思います。 既に自社でサーバー機器を持っている企業様も、設備更新のタイミングで検討材料のひとつとされてはいかがでしょうか。 お見積もりの依頼や本記事に関するお問い合せは、上部メニューもしくは右側メニューの「お問い合せ」から御願いいたします。 折り返し、担当から御連絡を致します。
投稿者プロフィール
最新の投稿
- お知らせ2024/10/02臨時休業のお知らせ
- 情報システム関連2024/08/07「中小企業の情報システム担当者不足をどう解決する?」ウェビナー動画公開
- お知らせ2024/07/29夏季休業のお知らせ
- お知らせ2024/07/16情報セキュリティメールマガジン7月号発行中止のお知らせ