相場の世界には、理論的には説明が付かない事(アノマリー)が数多く存在します。 もちろん、論理的に証明されたモノではありませんので、偶然の産物と言えなくもありません。
そんな中、干支についてもアノマリーというのが存在しています。 それは、「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌笑い、亥固まる、子繁盛、丑躓き、寅千里を走り、卯は跳ねる」というものです。 干支別の過去59年間の平均騰落率を見ると子年がダントツの1位で、引き続き辰・卯・亥・酉・申と引き続きます。 最下位は丑でダントツの下落だそうです。
以下に、日経平均とNYダウの1972年から35年間の月足チャートを示しておきます。 緑色に塗られた部分が、子年ですが日経平均は特に上昇傾向が強い事が判ります。 1996年は、年足で言うと陰線なのですが、前半は強い上昇を示し後半に下落しているのが判ります。 移動平均線的には上昇を示しています。


このような傾向を見ると、あながちデタラメでもなさそうな感じがしてきます。 特に、子年の数年後にはバブルが来ている事も判ります。 例えば1984年(子年)の2年後から株価は急上昇して、いわゆるバブルが到来しました(1989年まで)し、1996年の3年後にはITバブル(2000年まで)が到来しています。 さて、来年の子年から数年後には何のバブルが到来するのでしょうか?
このようなアノマリーは幾つか存在しています。 そんな情報を入手しながら研究して、投資を楽しむというのも一興かと思います。 集中的にカリカリするのもよいですが、長期スパンで眺めてみるのが投資の良いところ。 日々の値動きに一喜一憂せず、気楽にノンビリと楽しむのも宜しいのではないでしょうか?