今日の日本経済新聞の資産運用面(15面)では面白い特集をしていた。 それは2007年の金融商品をファイナンシャル・プランナーが点数を付けたベストテンである。 そして、それは僕にとっては大変意外で腹立たしい結果であったのである。
何故、腹立たしいのか?
ベストテンのトップが、この円高(しかも、もっともっと円高が進むと言われている)の御時世に「海外ETF」なのである。 正直、「ありえね〜」というベストテンであり、「海外ETF」を上位に入れたファイナンシャル・プランナーのいい加減さに腹が立つのである。
今年の前半までの円安は何故に発生したのかと言えば、日本の政策金利が世界各国と比較して圧倒的に低い事から発生した円キャリートレードによる円売りであることは、新聞などで既に報道されているとおりである。 そして、円高に進んだとは言え、1ドル110円前後をウロウロしているのは、円キャリートレードが完全に巻き戻って(解消されて)いないからである。
という事は、これから日本の政策金利が上昇して、かつ、世界各国の政策金利が下降すれば、金利差が縮小するために円キャリートレードの解消が進み、今以上に円高になるのは目に見えている。 そうなれば、海外ETFを今現在購入するのは必ずしも得策でない事は素人でも判る事なのだ。 だって、為替差損が発生するんだもん。
じゃぁ、何が良いのかと言えば、資産分散型の投資信託や日本国内のインデックス型投資信託(もしくはETF)、商品系では金ETF等が、お勧めだと思っている。 まぁ、リスクを取っても新興国が投資対象の投資信託だろうなぁ。 もちろん、海外ETFの中にも投資対象が新興国というのもあるのだが、如何せん、世界最弱通貨になりつつある米ドルで購入する事になれば、必然的に為替差損のリスクを負わなければならない。
なぜ、こんな事を書いているのかと言えば、毎日RSSリーダーで巡回しているブログの作者の中に、この手の情報に感化されやすい方(しかも、今回も感化されている)がいらっしゃるので「いやいや、必ずしも正しくないのだよ」と教えてあげたくて書いているのである。 そして、キチンとしたリスク説明や投資対象の評価をする事こそが、ファイナンスのプロであるファイナンシャル・プランナーの使命だと思っているからである。
ただ、ブームに乗って金融商品を評価するのはファイナンシャル・プランナーのすることではない。 ブームに対して警鐘を鳴らしてあげることこそが、ファイナンシャル・プランナーの仕事なのである。 最近、マネー雑誌や新聞などで上級のファイナンシャル・プランナー様が、てきとうな答えを出しているのを見て心を痛めているのである。 マネー雑誌や、一般の新聞・雑誌のマネー特集でファイナンシャル・プランナーが答えているのを見かけるが、必ず斜めから読むクセを付けておいた方が、自身の資産を守るためには良い事だと思います。