最近、マネー誌で60歳までに1億円を稼ぐというネタが多く見受けられます。 これは何故かというと、生活レベルをそれなりのレベルで維持するためには公的年金だけでは不足するので、最低でも1億円の資産を持っていたいという事のようです。 これについては後日、改めて書くことにして、表題の100万円を1億円にする方法についてです。
100万円を1億円にするには多くの方法があります。 まず、比較的難易度が高い方法としては株式投資を行い利益を20%づつ確保していくというモノです。 複利で運用すると、100万円→120万円→144万円→172万8千円→...→1億1,447万円と増えていくというモノで26回転させると1億円を突破します。 銘柄を選ぶと、20%の利益を確保するのは意外に難しくなかったりしますが、損切りを厳格に行う必要もあります。 試しに10%の複利だと49回目で1億円を突破します。
それぞれ、半年で目標の利益(20%とか10%とか)を確保すると仮定すれば、20%の複利の場合で13年かかりますので47歳までにスタートすれば間に合います。 10%複利の場合だと25年かかりますので35歳までにスタートしないと間に合いません。 試しに自分の場合を想定すると、あと4年以内に100万円の余剰資金を作って20%複利でまわせば何とか間に合いそうです。
でも、現実問題として半年で20%とか10%とかの利益を上げられる金融商品って何だ?となると、株式投資(先物・オプション含む)とかFX(外国為替証拠金取引)などに限定されるでしょうね。 いずれにしても、高リスク商品であることは間違いのないところです。
では、低リスク商品で100万円を1億円にする方法はあるのか...となると、残念ながらありません。 世の中には「72の法則」というのがあります。 これは資金を2倍にする場合には、金利(%)×年数=72という算式が成り立つというモノでして、現在の定期預金で比較的高利率な1%の定期預金に預けたとすると2倍にするのに72年かかるという結果となります。 5,000万円を1%の定期預金に預けると72年かかって、ようやく1億円になると言う結果となります。
これでは、元金も多く必要ですし、長期間耐えなければなりません。 まぁ、現実問題としては日本の場合は金利上昇局面にありますので、もっと期間は短くなるでしょうが72年かかるものが10年になるとは考えにくいです。 仮に5%まで金利が上昇したとしても約15年かかる計算ですから...
そう考えた場合、資産の運用としては何が重要なのでしょうか?
自分でイチイチ考えたり、売買を繰り返したりと言った面倒なことはしたくない、そして絶対にリスクを取りたくないというのならば、残念ながら元金を多く確保して定期預金などでまわしていくしか方法はありません。 あとは、ごく希に見受けられる元金保証型の投資信託商品(リスクが低い分、利回りも低いです)を探すしか手はないでしょう。
自分でイチイチ考えたり、売買を繰り返したりと言った面倒なことはしたくないけど、多少のリスクは取っても構わないという場合には元本保証無しの一般的な投資信託商品を幾つか組み合わせるというのが適しているのではないでしょうか。 幾つか組み合わせる場合には分散投資を心がけて、類似商品を幾つも購入しないことが大切です。
自分で運用しても構わないという方は、リスク許容度に応じて中短期の株式投資とかFX(外国為替証拠金取引)で資金を効率的にまわしていくという方法が考えられます。 特に、最初に説明した方法で考えた場合、利益確保のパーセンテージを低く設定した場合には、短期でガンガンまわしていくことで回数を確保することが出来ますし、パーセンテージを高めに設定した場合には中期でノンビリ構えるという方法があるでしょう。 自分の投資スタイルに合わせて、利益確保のパーセンテージと損切りラインの設定(しかも厳格に守る)を行えば、少額から1億円というのも夢ではなくなります。
いずれにしても、各個人の元本とリスク許容度によって、運用方法は千差万別ですので、独立系のファイナンシャルプランナー等に相談されるのがよいかと思います。 なお、投資(株式投資のみならず投資信託商品の購入も)は自己責任の世界ですので、割り切って運用することが出来ない方には絶対にオススメできません。 金融機関の窓口へ行っても、リスク許容度が低い方には売って貰えませんので御注意下さい。

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