貴方が会社を設立して業務を開始するときの従業員数はどのくらいですか?一般的には自分一人だけであったり、数人で組んだとしてもせいぜい10人に満たない規模でしょう。それならば、初期コストを低減するという意味において、かつ、障害時対応を容易にするために家電量販店で手に入る家庭向けの機器でネットワークを構築するのはアリでしょう。多くの場合に於いて、情報システム担当なんて存在しないのですから。どうせ、パソコンに詳しい人が対応するのでしょうから。

でも、企業が成長し社員数が20人30人と増えていったときに確実に言えることがあります。

それらの家庭向けの機器が負荷に耐えかねて悲鳴を上げるのです。でも、その悲鳴は判るようには上げてくれません。多くの場合、なんか原因が判らないけど「ネットワークが遅いぞ?」とか「共有ディスクの反応が悪いぞ?」という感じで事象が現れます。で、いわゆるパソコンに詳しい人は経験したことの無い世界に突入してしまうので原因が判らないまま、一見「高性能に見える」家庭向けの機器と置き換えるという事になります。

しかしながら、それは経費も労力も無駄遣いしているだけなのです。

何故なら、そもそもメーカーが想定したユーザー数を遙かに超えており想定外の負荷がかかっているからなのです。以前も書きましたが、例えばルーターの場合だと確かに新しい製品になればなるほどカタログ上のスループットは向上しますし、家庭で使う分にはそのスループット向上の恩恵を受けることが出来ます。でも、家庭用の機器は数人で使うことしか想定していないのでNAT変換テーブルというものの数が4,096程度になっています。タブを多数開いたブラウザを再起動したときだと5名程度で消化してしまい、空き待ちのための遅延が発生する規模になります。例えばNASの場合だと確かに新しい製品になればなるほどカタログ上のスループットは向上しますし、家庭で使う分にはそのスループット向上の恩恵を受けることが出来ます。でも、家庭用の機器は数人で使うことしか想定していないので中のハードディスクのレスポンスが限界を迎えます。同時に数名がアクセスすれば読み出し待ちや書き込み待ちが発生してしまいます。

では、どうすれば良いのでしょうか?

選択肢は法人向け機器を導入するという一択となります。例えばルーターの場合、問題となったNAT変換テーブルの数が桁違いに増えます。当然、同時に何十人とアクセスしても遅延が発生しにくくなります。例えばNASの場合、問題となったハードディスクのレスポンスはキャッシュメモリというものを介在させることで(見かけ上)飛躍的に向上します。もちろん、値段も桁違いではあるのですが、それに見合う以上の効果が得られるのです。但し、先に述べたパソコンに詳しい人では設定を満足に出来ないと言うくらい難易度が上がります。最近は法人向け機器もブラウザで設定画面を開くことが出来ますが、恐らく、そこに出てくる用語を理解できなくて適切な設定が出来ないと思います。

御社で使っている機器が悲鳴を上げたときには、是非とも弊社に御相談ください。御社に合ったシステムを、御社に合った設定で納品致します。機材によっては故障時の代替機貸し出しも可能になっています。お問い合わせフォームから御連絡頂ければ、迅速に御相談に応じます。不在の場合も多いので電話よりも確実です。