今週の日経ビジネスに、創業4年で年商40億円にまで急成長した会社の話が出ていた。 そこの社長は31歳と言う事なので、27歳で創業した事になる。 エコを声高に謳っているわけではないが、エコを追求した企業のようである。
札幌にも同様に27歳で創業して2年目に入っている企業がある。 そこはエコを声高に謳っているが大変興味深い事業を行っている会社だ。 ただ、年商は億に達していない模様であるし、正直なところ急成長できる会社には思えない。
その差は何だろうか?
ウェブサイトから感じた印象として前者の企業の社長は人柄が良さそうであり、従業員や顧客の事を考えてくれているように思えた。 顧客として一番安心なのは、営業部隊や工事部隊の社員の顔写真や一言をウェブサイトに掲載している事である。 これは、非常に好印象だ。 また、流行りの社長ブログがないのも好印象である。
それに引き替え、後者の企業の社長は人柄が良さそうに感じないどころか自己中心的な印象を強く受けてしまっている。 それは社長ブログに掲載されているエントリから強く受けた印象なのだが、社員よりも自分、顧客よりも自分という印象を持った。 これは、最悪のパターンである。
また、事業に関しても前者の企業は非常に判りやすい「オール電化関連に特化した事業」であるのに対して、後者の企業は「ロードヒーティングに関する事業」なのか「情報関連事業」なのか事業ドメインが明確になっていないのである。 正直なところ、エコを謳ってロードヒーティング事業を行ってはいるが、メイン事業は社長の興味の向くままという印象を受ける。
いずれにしても、社長の人柄が顧客に及ぼす影響は少なくない。 ましてや、今の世の中のようにウェブサイトの重要さが増している状況の中で、社長ブログで本音をボロボロ吐き出す(しかも決して印象は良くない)ようでは、顧客に対しての影響は計り知れないだろう。
ちなみに、後者の企業のサイトなんですが、数日前から閲覧できなくなっています。 調べたところ、何やら社長ブログでトラブルがあってサイト丸ごと特定のアドレスをアクセス禁止にしたらしい(という噂がある)のですが、その禁止アドレスがプロバイダの都合でウチに割当たってしまったみたいですね。 実は、ウチのマンションではロードヒーティング導入の話が費用の問題で一度立ち消えになっているので、後者の企業さんにプレゼンでもしてもらおうかと思ったのですが残念ながら却下です。 顧客の事を考えないで、ウェブサイトをアクセスできなくするなんて言語道断ですから。
そんな非常識な行為がまかり通る(まさかサーバー管理者の一存でやったのではないでしょうから)企業の社長って言うのは、人格的にも問題があるのではないかと思ったりしています。 それでは、企業の将来性・成長性は見込めないですし、マスコミも取材には来ないでしょうね。 前者の企業の社長を見習って欲しいものだと思います。 企業の社長さんは人格者であるべきなのです。
そうそう、両者の共通点があった。 両者とも父親がやっている事業が行き詰まり、そこを土台にして新たに起業しているという点である。 ただ、そこから得たものは違ったみたいだが...