先日書いた通り、ドル円の一応の下値メドは先日書いた通り、101.67円と101.26円でしたが本日の東京時間に割ってしまいました。 また、欧州時間に入って100円も割る展開となってしまい、次の下値メドである96円台へ向けて進んでいく事になりそうです。
既に米国のFFレートは3.0%となっており、利下げも限界に近づきつつあります。 サブプライムローン問題は徐々に肥大化しており、既にプライムローンを組み込んだ証券も下落を始めているという話も出てきており、底が見えない状況に陥っています。
徐々にFRBが対応できる政策には限界が近づいている中でも、問題が拡大しているところから、最終的には米国政府が政策的な対応を行わないと底打ちをしないレベルになってきていると思われます。 今の所動きはありませんが、連銀関係者から政策的な対応を求める声が出てきているので、ブッシュ大統領も何らかの対応をとることにならざるを得ないのではないでしょうか。
日本のバブルが崩壊したときの日本政府・日本銀行の対応に対して「Too Little, Too Late」と米国から言われたそうですが、今は米国が「Too Little, Too Late」と言われないような対応をしないといけない場面に差し掛かっているのは間違いのないところだと思います。 FRBの対応はわりあい迅速でありながら、政府の対応が遅れているように思えます。 FRBの対応は対症療法の薬品でしかありません。 抜本的な対応は政府しかできないのですから、一刻も早い対応を御願いしたいところです。
また、日本政府の関係者も「我関せず」の対応に終始せず、積極的な発言を頂きたいものです。 福田政権の後ろ向きな姿勢が日本のマーケットを窮地に追い込んでいる事も認識すべきでしょう。
とりあえず、ドル円の次のチャートポイントは96円台と言う事を押さえて、これからの為替の動向に注目しましょう。