先日、SNSのXでこんな投稿がありました。

元の投稿した人の事は置いといて、赤線を引いたところが「そういう見方(言い方)をするから情シスは嫌われるんじゃないの?」って思った次第です。まあ、私のXのアカウントは何故か情シスさんのフォロワーも多くて、そういう人達の投稿を日々見ていると「そんな見方(言い方)をするから今があるんじゃないの?」って思ったりしてましたので、先の投稿については「ああ、またやってんな」としか思わなかったですけどね(笑)

参考までに、同じ投稿に付いた別の意見を貼っておきます。たぶん、社内での情シスさんへの見方は大方こんなもんかと思います。私がテレビ局で情シスに異動になる前の担当者についての社内での見方がまさしくコレでした。SNS等でちょいちょい見かける、情シスさんの「やりたい事ができない」とか言う愚痴の原因はまさしくコレなんですよ。要するに普段の社員役員に対する接し方が「人を見下した対応」だから、社内全てが抵抗勢力になってしまうんですね。そこに金を握っている経営者が入っちゃうと何を言っても金を出してもらえなくなるわけで、結果として「やりたい事ができない」事態を招いてしまいます。

まあ、それは良いんですけど(良くない)、残念な事に普段からのそういう行いが「セキュリティインシデントを発生させる要因になっている」事に気がついていないんですよね。セキュリティインシデントが発生したときに、そういう行いの情シスさんから発せられる言葉が「仕事を増やしやがって」なんですよ。

業務上で事故が発生したときに「叱ると報告しなくなる」というのが良く言われますけど、まさしくそれで、怪しいメールが届いたとか、怪しい画面になったとかセキュリティインシデントの前兆みたいな現象が発生したときに「連絡してくれなくなる」んですよ。その結果として、先の投稿のように情シスさんが前兆を把握する前にセキュリティインシデントを発生させてしまうわけです。いつもいつも「上から目線」で言われると、そうなっちゃいますよね。たぶん、当の情シスさんは気が付いていないのでしょうけど。

また、そういう情シスさんに限って「社員役員への情報発信を怠る」んですよね。何故か。その結果として社員役員の「情報セキュリティに対しての意識が向上せず」に何も考えず操作しがちになってしまったりもします。本来、情シスさんの役目の一つに「情報セキュリティの啓蒙」もあるんですが、手を抜いている意識はないのでしょうけど、結果として手抜き情シスさんになってしまい、自ら仕事を増やしてしまっているわけです。

私がテレビ局で情シスになったときには、前任者の様々な所業を見てきたので「全てを反省材料」にして社員役員が抵抗勢力にならないように努めました。ちょうど地デジ化に伴う「ほぼ全システムの再構築(更新)」というタイミングだったので「抵抗勢力を味方に付ける」という大切なミッションを抱える事になったというのもあります。あと、意識を変えるという点に於いては「社員役員は情シスの顧客である」という考えを持つようにしたのも大きかったと思います。その結果として「社員役員には丁寧に説明」「社員役員には丁寧に対応」を強く意識して行動するようになりました。

そういう努力の積み重ねで最重要ミッションである「ほぼ全システムの再構築(更新)」をスムーズに完遂する事が出来ましたし、何か事故があったときには「情シスのせいにする人達(抵抗勢力)が孤立するように味方を多く付ける」事が出来るようになりました。言ってみれば「情シスのQOLが爆上がり」という非常に仕事しやすい環境の構築に成功しました。そういう体験もあるので「抵抗勢力を味方に付ける」事が非常に重要であると考えていますし、情シスが情シスたる存在意義の向上を行う事が出来ると思うのです。それが、最終的には「情シスの仕事を無駄に増やさない」事に繋がるのではないでしょうか?

さて、最後に先の投稿に対する私の投稿をご覧いただきます。そこで何かをつかんで頂ければ幸いです。

ちなみに、弊社では「情報システム担当者業務受託」を行っていますが、それとは別に「情報システム担当者への(再)教育」も行う事が可能です。詳細はお問い合わせフォームより、お問い合わせ下さい。

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