Windowsのサポート切れの報道がされるたびに騒ぎが起きますが、そもそも、何故に騒ぎが起きるのでしょうか?Windowsに限らずOSやアプリケーションのサポート切れはメーカーから事前にアナウンスされています。それなのに毎回騒ぎが起きるのが大変不思議なのです。

その原因は、そもそも業務用パソコンや情報システムを管理されている方が適切な情報収集を行っていない事なのですが、とは言え、その人一人を責めていいのでしょうかという疑問も感じたりします。特に、他の主業務がある中で兼務で任されている場合は情報収集する時間なんて取れないというケースも多いでしょう。どこにサポート期限の情報があるのか判らなければ検索をして探さなければならないですし、検索スキルが不足していると一発で探し出す事は難しいかもしれません。

そういう状態に置かれている中小企業様のサポートのために弊社は「情報システム担当者業務受託」をサービスメニューに加えているのですが、その必要性に気付いてもらえなくてもどかしい思いをしているのも事実です。

営業トークはさておいて、本題に入ります。

幾つか中小企業様を支援してきて感じた事があります。それは、多くの中小企業様が「行き当たりばったりでパソコンを買う(買い換える)」と言うことです。そのため、社内にあるパソコンのOSやアプリケーションのバージョンが揃っていない、尚且つ、バージョンを管理できていないという事態が発生しているように思えます。また、パソコンは(経費節減のために)壊れるまで使い続けるという悪習もあるように感じています。一見、大切に長く使う事によってパソコンを大事に使っているように感じてしまいますが、実は大間違いなのです。

結局、管理できないパソコンを運を天に任せる形で使い続ける事によってOSやアプリケーションのサポート期限を越えて使い続ける要因になっている、又は、サポート期限の話題が報道される事によって慌てふためくことになっているのです。

実は代表が務めていた放送局もそんな感じでしたが、代表が情報システム担当者になってから改善しました。どのように改善したかは後ほど記すとして、先ずはパソコンの法定耐用年数(=減価償却期間)について話をします。意外と意識をされていないのですが、パソコン(サーバー用途を除く)の法定耐用年数は4年です。要するに購入後4年を超えたら寿命という事なんですね。あと、メーカーのオンラインサイトからパソコンを購入した事がある方ならお判りかと思いますが、メーカーの保証期間もオプションで選べるのは5年までです。従って、パソコンは4年を超えたら寿命。5年を超えたら修理が難しいと思ってください。

さて、タイトルの「計画的導入更新」について記します。

計画的導入というのは、人員増員の計画が判った段階で「まとめて導入しましょう」と言うことです。出来れば1年に一回、多くても半年に一回というペースで導入するのが良いかと思います。出来るだけまとめて導入することでハードウェアのスペックを揃えたり、OSやアプリケーションのバージョンを揃えたりすることが出来ます。そうすることで、管理をしやすくすることが出来ます。

次に計画的更新ですが、まとめて導入し4〜5年後に更新するという計画を立てれば、どのタイミングでOSのバージョンを上げるか、どのタイミングでアプリケーションのバージョンを上げるか決めることが出来ますし、あるいは、段階的に新しいバージョンに揃えていくという事が可能になり、ある意味、サポート期限を知ることなくサポート期限が切れる前にバージョンを上げることが可能になります。また、計画的に更新していくことで予算化しやすくなり経営上も掛かる費用の可視化を行うことが出来るようになります。

アプリケーションについては「サブスクリプション」の導入も提案したいところです。常に最新のバージョンを使うことが出来ますし、全員が同じバージョンを使うことが出来ます。また、サポート期限切れを意識する必要が無くなります。その他にも、サブスクリプションの導入によって「パソコン更新時のデータ移行が簡単」になると言うメリットもあったりします。ただ、OSにはサブスクリプションはありませんので、その部分に於いては「パソコンの計画的導入更新」が重要なポイントになります。

是非とも御社でも業務用パソコンの計画的導入更新を!