ロシアによるウクライナ侵攻でウクライナが利用しロシア軍の揚陸艦の位置特定をしたことで話題になっているのがOSINT(オシント)という技術です。
OSINTはOpen Source INTelligenceの略で、公開情報を用いて独自の情報を読み取る手法を言います。なんだか難しい技術のように感じますけど、実は簡単なものとしてはSNSに投稿された写真からその写真が撮影された場所を特定するとか、比較的、普通に使われている手法になります。
例えば弊社の公式Twitterの投稿
おそようございます。
先ほどまで雨が降っていましたが、今は上がってます。今週も頑張りますか。#企業公式 #企業公式が毎朝地元の天気を言い合う
朝じゃないけど…#企業公式春のフォロー祭り #企業公式相互フォロー pic.twitter.com/r6l0LvtZhl— 「街のIT三河屋さん」オフィスくまさん【公式】 (@it_mikawaya) April 18, 2022
の写真に注目します。写真の下の方に映っている山や建物の情報をGoogle Earth等を用いて特定し、そこから撮影場所を特定する(三角測量的に特定できます)という感じですね。良く言われる「SNSの投稿に気を付けろ」というのは、このようにOSINTで自宅を特定されたり、行動を把握されたりするので気を付けなさいという事なんですね。なので、実は身近にある技術なのです。
ウクライナではロシアの軍関係者のSNSアカウントを特定し、そのアカウントに投稿された写真をOSINTで分析して利用しているという話を聞きます。
弊社では配信等で以前から「第三次世界大戦はサイバー戦になる」と伝えてきました。まさに、ロシアによるウクライナ侵攻では各種サイバー攻撃も(相互に)発生しているようですが、諜報活動においてもOSINTの活用が行われているようです。その為、ロシア軍は思わぬ所から情報が漏れるという事態に陥っているようです。また、西側諸国のマスコミもOSINTを活用してフェイクニュースのあぶり出しをしています。
例では写真の分析を取り上げてみましたが、写真の無い投稿も分析の対象になりますので要注意です。Twitterへの投稿などを見ていると「これは危険だな」と感じる文字だけの投稿を少なからず目にします。
このように、身近なところから国際政治の舞台まで活用の幅が広いのがOSINTなのです。