基本的に弊社は在宅勤務ですので、ベースが整っているという前提があります。ベースというのは「クラウドでファイル共有をしている」という事になります。もちろん、機微情報については別の扱いになりますので、ファイルの機密度管理が必要になります。

そのくらいは1日2日でなんとかなるでしょう。緊急時対応ですから優先度高いですしね。

弊社の場合、基本的な業務はデスクトップパソコンで行っています。画面が広い(2Kのディスプレイが2面)という事もあり、作業効率が圧倒的に高いからです。しかしながら、緊急事態というのは突然発生します。弊社の場合は2018年9月に北海道全域を襲ったブラックアウト(全道停電)がそれに当たります。その時も顧客対応はしなければならないので、ブラックアウト直後に機材を集めて体制作りをしました。ブラックアウトから30分後には最低限の機材を揃えました。

集めた機材は、ノートパソコン・スマートフォン(仕事用と私用)・モバイルバッテリになります。最低限、これだけあれば数時間の作業は可能です。

通信は全てスマートフォンで行います。パソコンで通信しなければならないときはテザリングを使います。これでクラウドとの同期やメールの送受信、仕事に必要な情報収集が可能になります。もちろん、テレワークにおけるチャットやビデオ会議も可能ですね。

通常だと電気は通っているわけですから、そこまでしなくても大丈夫ですね。電源は確保できますし、通信も家庭で使っているインターネット回線が利用可能です。ですので、ブラックアウトの時に比べると格段に条件は良いです。どうしても、機微情報を使って仕事しなければならないときだけ出社すれば良いと考えると、意外と簡単に出来ると思います。

ちなみに、通信路としてポケットWi-Fiのような携帯網を使う回線をあらかじめ用意しておくとBCP(事業継続性計画)にも有効です。万一、会社のインターネット回線が障害で使えなくなったときにも事業を継続することが可能ですからね。もちろん、回線速度は遅くなりますが緊急時は我慢するしかありません。

まとめとして、緊急時やテレワークに備える為の条件を掲げておきます。

  1. 機微情報以外のデータはクラウドに上げておく
  2. 通常時からノートパソコンで仕事をする
  3. モバイル系の回線を用意しておく
  4. モバイルバッテリを用意しておく

ここまで揃えば、あとは経営者の決断だけですね。