社員数名程度の会社だとインターネット回線にはフレッツ光(ネクスト含む)やコラボレーション回線(ドコモ光やソフトバンク光等)を使っていると思いますが、回線速度は充分に出ているでしょうか?遅いと感じたことや、時々繋がらなくなることを経験したりはしていないでしょうか?
遅いという問題に関しては原因は複数あるので一概に何が悪いとは言いがたいのですが、時々繋がらなくなると言う問題に関しては原因はほぼ一つになりますので、そこを解決すれば改善される例が多いです。
一般にフレッツ光やコラボレーション回線を引くとルーターが用意されますが、これらのルーターが実は悪さをしている例が見受けられるのです。意外に思うかもしれませんが、本当なんです。
通常はインターネット側にIPアドレスが1つ割り当たります。社内に複数台のパソコン等がある場合、それらのパソコン等でインターネット側のIPアドレスを共有するために変換動作が入ります。これをNATと言いますが、変換しても通信が出来るようにルーター内には変換表みたいなものを持っています。NATテーブルと呼ばれるものなのですが、このテーブルがある事で内側からアクセスしたときに、外側からの応答を適切に処理して間違いなく発信元のパソコン等に届けることが出来る仕組みになっています。
回線業者側が用意するルーターや家電量販店で売っているルーターは、この変換テーブルのサイズが4,096というものが多いです。要するに変換情報を4,096個持てるという事です。4,096個持てれば4,096台のパソコンを繋げることが出来るのかというと、残念ながらそうではありません。最近のインターネットブラウザ(タブを開けるタイプのもの)だと、だいたい4×タブ数のNATテーブルを消費します。その他、メールやアンチウイルスのパターン更新機能、アプリケーションやOSの自動更新機能等で、パソコン1台あたり200〜400のNATテーブルを消費します。ネットワーク上のその他の機器でもNATテーブルを消費するものがありますし、最近ではスマホ等もネットワークに繋がりますのでNATテーブルを消費します。
このため、1台のルーターに対してパソコンやスマホを合わせて10台くらいが接続できる限界となります。パソコン・スマホを1人の社員が各1台ずつ持つ場合、5人以上の社員がいると限界を超えることになります。そうなると、NATテーブルが解放されるのを待つ時間が発生し、インターネットへの接続が遅く感じられるようになります。10人以上の社員がいると一瞬インターネットへの接続が切れたように感じる人も出てくることでしょう。
実は、インターネットが遅い・繋がらないという原因の一つはそこにあるのです。それを解決するためには大きなサイズのNATテーブルを持った業務用のルーターを使う必要が出てきます。一般的に業務用のルーターは設定が複雑で、相応の知識がないと設定できないものが多いため、ちょっとパソコンに詳しい程度の人では設定できないことが殆どです。弊社に御相談頂ければ、比較的安価な値段で設定も含めて導入することが可能です。インターネットが遅い・繋がらないとお困りの会社様は、ぜひ一度、御相談頂ければと思います。
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