先日は、別海町役場のサイトが改竄された話を書きました。実は、この時に別海町役場のドメインが不適切な利用をされていることが判明したので、まとめてみたいと思います。

別海町役場のサイトのアドレスは「betsukai.jp」となっています。このドメイン名は一般に「汎用JPドメイン」と呼ばれており、誰でも取得可能なドメイン名になっています。実際、whoisで所有者を確認すると…

[Domain Name] BETSUKAI.JP
[登録者名] 株式会社オーレンス
[Registrant] Aurens Co., Ltd

のように、別海町の一民間企業である「株式会社オーレンス」という所の所有になっており、別海町役場のドメインであることを確認できません。これは、一民間企業が利用者の目を欺いている偽サイトと取られても仕方の無い状況になっています。非常に不適切なドメインの利用方法になります。

地方自治体による、このような不適切な行為は以前から問題視されており、2004年10月には高木浩光先生が「信頼あるドメイン名の意義を軽視する地方自治体の愚行」という記事を書かれていらっしゃいます。ちなみに「betsukai.jp」は2007年1月に取得されていますので、高木先生の記事掲載から2年少々後に取得されていることになります。地方自治体によるドメイン名の不適切利用が指摘されてから取得されているという、まさしく不適切であることを知っていながら不適切な利用をしてきたという愚行を行っているに他なりません。

2007年には既に地方自治体向けのドメインである「.lg.jp」が使えるようになっており、本来であれば別海町町役場のサイトのドメインは「betsukai.lg.jp」という別海町役場でなければ取得できないドメインにすべきであります。にも関わらず、誰もが取得可能な「betsukai.jp」という汎用JPドメインが何故使われているのか、別海町役場は住民に対して適切に開示する必要があるでしょう。また、ドメインの所有者が一民間企業になっている理由も併せて開示する責任があると考えます。

他の地方自治体でもドメイン名の不適切利用を行っている例があると思います。これを機会に是非とも適切な利用を行うよう願いたいところであります。