地方自治体が中心になってインバウンド向け公衆無線LANサービスを提供する例が増えてきているが、当然の事ながらSSIDの統一などがなされておらず、かつ登録が面倒と非常に使い勝手が悪いものになっているようだ。
そもそも、こういう公衆無線LANサービスの導入を検討する人達って、スマートフォンやタブレットで公衆無線LANサービスを使ったことがあるのだろうか?実は無いんじゃないかなと思う。もし、使ったことがあるのならば現状のような非常に使いにくいものにはならなかったはずである。
スマートフォンやタブレットが公衆無線LANサービスに接続する時って、過去に一度でも接続したSSIDがあれば、そこに自動で接続しにいってくれる。なので、日本全国で統一されたSSIDを使っていれば自動で繋ぎにいってくれるのに、自治体ごとにバラバラだったりする。これでは日本国内を広く観光しようという人達にとっては非常に不便だ。
また、認証方式も問題だ。多くの自治体ではメールアドレス認証を使っているため、自治体が変わるごとに都度登録する必要がある。これも、例えばFacebookのような世界中で利用者が多い、かつ、実名登録というSNSのアカウントを活用することで不便さが解消されるのに、そうはなっていない。
こういった不便さを解決していくことで「真の」インバウンド向け公衆無線LANサービスになるのではないだろうか?そういったことを考えずに単に「導入すれば使ってくれるだろ」的に構築されたものは利用者の立場になって考えられていないので「お・も・て・な・し」という点では落第である。これからのことを考えたときに「自己の利益のみを追求しない」キッチリとしたコンサルティングが出来る人材が求められるだろう。
ハッキリ言う。今の公衆無線LANサービスはクソだ。
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