実はゴールデンウィーク中の5月6日にサーバーを移行しました。
従来のサーバーは少々メモリ的に厳しい状況が続いていたので、サーバーの移行自体は昨年くらいから考えていたのですが、弊社で使用していたCMS(コンテンツマネジメントシステム)のオープンソース版のサポート切れが明確になったこともあり、踏ん切りがついたというわけです。
旧サーバーには6ドメイン8サイトが運用されており、このうち4サイトでCMSの移行が必要だったことから、4月初頭より作業を進めていました。
サーバー移行に伴って良く言われるのがDNSの浸透問題という都市伝説です。従来、何も考えずにいきなりバンって切り替えるもんだから、DNSのキャッシュ内容が新しいものに書き換わるまでの数日間、古い方にもアクセスが来るということがありました。今回は、事前に情報収集した結果、徐々にTTL(生存期間)を短くしていってキャッシュに留まる時間を短くしたほか、新旧で同一の設定にしたDNSを平行運用したことで、かなりの短時間で切り替えることが出来ました。
実際、メールサーバーは即日停止しても良い状況になり、ウェブサーバーも実質的に「行儀の悪いクローラー」が2〜3種類来るだけになりましたので、翌日には停止しても良い状況になっています。
一応、明日まで旧サーバーは生かした状態にしておき、残務を処理した後、11日には廃止する予定です。
今回のキモは、DNSのTTL設定を切替2週間前から段階的(1日→半日→3時間→1時間→10分)に短くしていったということと、新旧を同一に設定したDNSを平行運用させたということでしょうか。本当に、短時間で完全に切り替わったことが観測されました。
参考文献:「DNSサーバーの引っ越し~トラブル発生を未然に防ぐ手順とポイント~」